村クエクリア、集会所も最後まで到達して、一通り遊んだレビューをしていきます。

あれは、なんだ。
2017年3月18日に発売されたモンスターハンターダブルクロス(MHXX)。
現在村クエストのストーリーが終わり、集会所の隠し要素もあらかた体験できた。
プレイ時間約200時間(Xは1000時間)、HRは120余りといったところだが、
この時点での面白かった点、遊んで気になった部分などをピックアップしながらレビューしていきたいと思う。
・利用者の声が反映された、MHXの完全版

言うなれば、神ゲー。
今作は、MHP2GやMH3Gのように完全版として開発されたソフト。
前作の要素は全て含まれており、MHXを持ってなくてもこの1本で十分遊びつくせる。
まず前作からの変更点として機能面が大きく改善され、2種類のスタイル追加とともに、前作で批判の的となったチャアクバグ・猫のサポートゲージバグなどが修正された。
このように、今作は要素を追加するよりも従来の狩りを快適にしつつ、既存の問題を解決する方向で調整された作品という印象が強い。
Xからの新要素を期待して購入した人には、少し物足りなく思う部分もあるかもしれない。
しかし、新しい試みをこれでもかと追加した前作を完全に踏み台にしているので、ボリュームはとにかく満点。
前作を未経験で今作をプレイするという方は、今までにないスケールのゲームを体験することになるに違いない。
・より幅広くなったハンティングアクション

過去作品より旧フィールドがいくつか復活。
そして新たなフィールドとして『遺群嶺』が追加され、生態系に更なる深みが増した。
どれも平地を基準としたマップになっており、懐かしさを感じつつストレスフリーな狩猟を楽しめる。
狩猟面では先述の通りスタイルが2種追加され、一種類の武器で6通りもの戦い方が可能に。狩技も一種類ずつ増え、全武器種ごとに計4つとなった。
追加された狩技には便利なものが多く、大剣は出が早く安定した攻撃技、ハンマーは待望の自己強化など、まさにかゆいところに手が届くものばかりとなっている。
馴染みのない方には批判の出やすいスタイルや狩技であるが、決して爽快感を全面に出しているわけではない。自分に合った戦闘スタイルを模索できるのが本作のウリだ。
従来のモンハンらしい無骨な動きがしたいならギルド・ストライカー・レンキンに自分強化系の狩技、
速さを求めてスタイリッシュに狩りたいならエリアルやブシドー、ブレイブに攻撃系狩技、
と好みに合わせて組み合わせを変えていける。
これだという狩猟法が見つかるまで、ぜひいろいろな武器やスタイルを触ってみてほしい。
・納得の村ストーリー

前作MHXでは自身の所属する組織がどう活動しているのかが分かりづらく、ストーリーを終えても結局何がしたかったのか分からなかったという人が大勢いた。
しかし今回は一つの目的へ向かって進むという王道路線であり、追加ストーリーでは組織と密接な関係を持つことになる。
調査隊の隊長をリーダーとした龍識船のメンバーたちが一喜一憂する姿は見ていて飽きないし、
またTriのアイシャを彷彿とさせる個性的な受付嬢も、忙しい狩りの合間を騒がしく引き立ててくれる。
MH4Gでの密度とまではいかないが内容も良く、クリアするだけなら本当に最低限の会話で進めたりと付かず離れずというバランスを見事に両立することに成功している。
今までは自分の事しか言わなかった依頼クエストの人物も、今作では現在の状況に関する話をしてくれたり。時間がある方は積極的に話しかけてみるといいだろう。
また、村ストーリーの最終盤で解放される、とある特典がある。
それが何かとは言わないが古参にはとても嬉しいものなので、プレイヤーのみなさんにはぜひ最後まで辿り着いてみてほしい。
・本編から隔離された世界観

MHXの頃から言われ続けていた、『モンスターの生息地改悪をはじめとする設定無視』が非常に目立つ。
どうしても出したかった部分があるのか、TA勢に向けての配慮だったのかは定かではないが、
G級で追加されたクエストでも『同時クエストの都合的にここに出した』『ここに出たら面白そうだから出した』という意図を強く感じられ、
生態系を重んじるはずのモンスターハンターにはふさわしくないと言わざるを得ない。
何か生態での理由付けや異常事態を匂わせる文面が作中であればいいのだが、それすらないのでプレイヤーが余計に不満を募らせる原因になってしまっている。
公式の説明やインタビューで少し触れられているのだが、本作は外伝扱いであり、一応ナンバリングとは関係ない事にはなっているらしい。
言い換えれば、誰もが一度は想像する「このモンスターはあの場所にいたら面白いのにな~」を実現している作品となっている。
本来の世界観を抜け出し、自由奔放に生きているモンスターを眺めてみるのもいいだろう。
・更に手強くなったG級

今作で追加されたG級の存在。
毎度おなじみ、あのG級が帰ってきた。
一瞬の油断が命取りとなる攻撃力の高さは健在。追加された嫌らしいモーションも非常に手強く、やりごたえも抜群。
過去作で嫌というほど味わった破壊力の高さを体験させてくれる。
全体的な難易度としてはMHP2G以上MH4G未満、といったところ。
起き攻めやコンボによる連撃で死に方が理不尽な場合もあるが、大体は戦っていてスリリング、の範囲を超えないようにうまく難易度調整されている。
強いて言うなら、攻撃力や追加モーションのせいかG級以降はどうしてもPT向けの難易度となってしまっている節があり、その点においては一人でG級素材を集めるのが少し困難かもしれない。
また、前作のブシドー1強状態を受けてか、G級以降のモーションには二段判定、二連続攻撃といった『ブシドー潰し』、いわゆる隙減らしが目立つ形になっている。
Xのように闇雲に攻撃すれば勝手に死ぬわけではなく、相手の隙を伺いつつ攻撃する、そんな立ち回り方を強制される。
ヒット・アンド・アウェイでじわりじわりと相手を追い詰めていく、在りし日のモンハンが帰ってきたといえよう。
・結論

()内は前作MHXからの増減
【ストーリー:4】(+3)
【爽快感:4】(-1)
【世界観:2】(-1)
【スリリング感:5】(+2)
【協力度:5】(±0)
総評:
粗はまだ多々あるがまぎれもなき神ゲー。
一度でもMHシリーズをやっているなら一考の価値あり。

あれは、なんだ。
2017年3月18日に発売されたモンスターハンターダブルクロス(MHXX)。
現在村クエストのストーリーが終わり、集会所の隠し要素もあらかた体験できた。
プレイ時間約200時間(Xは1000時間)、HRは120余りといったところだが、
この時点での面白かった点、遊んで気になった部分などをピックアップしながらレビューしていきたいと思う。
・利用者の声が反映された、MHXの完全版

言うなれば、神ゲー。
今作は、MHP2GやMH3Gのように完全版として開発されたソフト。
前作の要素は全て含まれており、MHXを持ってなくてもこの1本で十分遊びつくせる。
まず前作からの変更点として機能面が大きく改善され、2種類のスタイル追加とともに、前作で批判の的となったチャアクバグ・猫のサポートゲージバグなどが修正された。
なりきりプレイに嬉しい定型文マイセット、罠破壊や追加の支給品、見た目防具など、今までのモンハンに無かった機能も搭載。
各表示のデザインやエフェクトの変更、獰猛ショウグンギザミなど不評だったモンスターの弱体化がされたりと、極一部で不満の出ていた要素についてもカバーしている。
このように、今作は要素を追加するよりも従来の狩りを快適にしつつ、既存の問題を解決する方向で調整された作品という印象が強い。
Xからの新要素を期待して購入した人には、少し物足りなく思う部分もあるかもしれない。
しかし、新しい試みをこれでもかと追加した前作を完全に踏み台にしているので、ボリュームはとにかく満点。
前作を未経験で今作をプレイするという方は、今までにないスケールのゲームを体験することになるに違いない。
・より幅広くなったハンティングアクション

過去作品より旧フィールドがいくつか復活。
そして新たなフィールドとして『遺群嶺』が追加され、生態系に更なる深みが増した。
どれも平地を基準としたマップになっており、懐かしさを感じつつストレスフリーな狩猟を楽しめる。
狩猟面では先述の通りスタイルが2種追加され、一種類の武器で6通りもの戦い方が可能に。狩技も一種類ずつ増え、全武器種ごとに計4つとなった。
追加された狩技には便利なものが多く、大剣は出が早く安定した攻撃技、ハンマーは待望の自己強化など、まさにかゆいところに手が届くものばかりとなっている。
馴染みのない方には批判の出やすいスタイルや狩技であるが、決して爽快感を全面に出しているわけではない。自分に合った戦闘スタイルを模索できるのが本作のウリだ。
従来のモンハンらしい無骨な動きがしたいならギルド・ストライカー・レンキンに自分強化系の狩技、
速さを求めてスタイリッシュに狩りたいならエリアルやブシドー、ブレイブに攻撃系狩技、
と好みに合わせて組み合わせを変えていける。
これだという狩猟法が見つかるまで、ぜひいろいろな武器やスタイルを触ってみてほしい。
MH4Gなどをプレイしている方には気になるであろう全体の武器バランスについても、前作の評判を元に調整されており、きちんと強化・弱体化が図られている。
まだまだやり過ぎな武器とスタイルの組み合わせはあるものの、突出して弱いという武器があるわけではなく、ある程度のバランスは保たれている。風評は気にせず、安心してプレイができるはずだ。
・納得の村ストーリー

前作MHXでは自身の所属する組織がどう活動しているのかが分かりづらく、ストーリーを終えても結局何がしたかったのか分からなかったという人が大勢いた。
しかし今回は一つの目的へ向かって進むという王道路線であり、追加ストーリーでは組織と密接な関係を持つことになる。
調査隊の隊長をリーダーとした龍識船のメンバーたちが一喜一憂する姿は見ていて飽きないし、
またTriのアイシャを彷彿とさせる個性的な受付嬢も、忙しい狩りの合間を騒がしく引き立ててくれる。
MH4Gでの密度とまではいかないが内容も良く、クリアするだけなら本当に最低限の会話で進めたりと付かず離れずというバランスを見事に両立することに成功している。
今までは自分の事しか言わなかった依頼クエストの人物も、今作では現在の状況に関する話をしてくれたり。時間がある方は積極的に話しかけてみるといいだろう。
また、村ストーリーの最終盤で解放される、とある特典がある。
それが何かとは言わないが古参にはとても嬉しいものなので、プレイヤーのみなさんにはぜひ最後まで辿り着いてみてほしい。
・本編から隔離された世界観

MHXの頃から言われ続けていた、『モンスターの生息地改悪をはじめとする設定無視』が非常に目立つ。
闘技場やエンドコンテンツ的要素での世界観崩壊なら全然構わないのだが、森丘のガララアジャラ、遺群嶺のダイミョウザザミなど、うーんそこじゃないんだけどなあ、という生息地が多数ありどうしても違和感を感じてしまう。
どうしても出したかった部分があるのか、TA勢に向けての配慮だったのかは定かではないが、
G級で追加されたクエストでも『同時クエストの都合的にここに出した』『ここに出たら面白そうだから出した』という意図を強く感じられ、
生態系を重んじるはずのモンスターハンターにはふさわしくないと言わざるを得ない。
何か生態での理由付けや異常事態を匂わせる文面が作中であればいいのだが、それすらないのでプレイヤーが余計に不満を募らせる原因になってしまっている。
公式の説明やインタビューで少し触れられているのだが、本作は外伝扱いであり、一応ナンバリングとは関係ない事にはなっているらしい。
言い換えれば、誰もが一度は想像する「このモンスターはあの場所にいたら面白いのにな~」を実現している作品となっている。
本来の世界観を抜け出し、自由奔放に生きているモンスターを眺めてみるのもいいだろう。
・更に手強くなったG級

今作で追加されたG級の存在。
毎度おなじみ、あのG級が帰ってきた。
一瞬の油断が命取りとなる攻撃力の高さは健在。追加された
過去作で嫌というほど味わった破壊力の高さを体験させてくれる。
全体的な難易度としてはMHP2G以上MH4G未満、といったところ。
起き攻めやコンボによる連撃で死に方が理不尽な場合もあるが、大体は戦っていてスリリング、の範囲を超えないようにうまく難易度調整されている。
強いて言うなら、攻撃力や追加モーションのせいかG級以降はどうしてもPT向けの難易度となってしまっている節があり、その点においては一人でG級素材を集めるのが少し困難かもしれない。
また、前作のブシドー1強状態を受けてか、G級以降のモーションには二段判定、二連続攻撃といった『ブシドー潰し』、いわゆる隙減らしが目立つ形になっている。
Xのように闇雲に攻撃すれば勝手に死ぬわけではなく、相手の隙を伺いつつ攻撃する、そんな立ち回り方を強制される。
ヒット・アンド・アウェイでじわりじわりと相手を追い詰めていく、在りし日のモンハンが帰ってきたといえよう。
・その他の主な評価点・不満点
評価点
・オトモスキルの覚え直しができるようになった。オトモ厳選後の更なる厳選が可能。
・ルームサービスにマカ錬金が追加。待望の『マルチで狩りつつお守り厳選』が可能となった。
・アイテムボックスから取り出すアイテムが最大数に達していない場合(例:99個と5個)でも、ボックス合計が規定数個あればちゃんと最大数引き出せるようになった。地味に嬉しい。
・アイテムボックスから取り出すアイテムが最大数に達していない場合(例:99個と5個)でも、ボックス合計が規定数個あればちゃんと最大数引き出せるようになった。地味に嬉しい。
・狩技が設定されていない時、クエスト受注時に注意文が出るようになったので助かる。
・フィールドが綺麗。復活フィールドについても、当時の雰囲気を残しつつ3DSに落とし込まれている。
・どの武器種も程よく壊れている。手軽に最強武器を手にできるのは嬉しい。
・どの武器種も程よく壊れている。手軽に最強武器を手にできるのは嬉しい。
不満点
・下画面メニューの上下切り替えが出来ないなど、前作であった下画面関連の不満点は手付かずだった。
・アイテムお届け隊は一回一回設定し直す必要がある。継続して申請できるモードも欲しい。
・アイテムお届け隊は一回一回設定し直す必要がある。継続して申請できるモードも欲しい。
・一部岩肌や地面の反射がやりすぎレベル。乾燥しているはずの砂漠でさえテッカテカ。
・結局直らなかった雪山エリア4の初代PSレベルの床グラフィック。設定ミス?
・明らかにふざけたクエストタイトルがあること。少々狙いすぎた感がある。
・クエスト数が多すぎる。エンディングまで一通りプレイするだけならともかく…
・獰猛化の原因についての説明、二つ名モンスターについての掘り下げは結局されなかった。・明らかにふざけたクエストタイトルがあること。少々狙いすぎた感がある。
・クエスト数が多すぎる。エンディングまで一通りプレイするだけならともかく…
・ジンオウガ、タマミツネが特定エリアで飛竜種の如く空を飛ぶ現象が起こる。さすがにこれは許容できない。
・結論

()内は前作MHXからの増減
【ストーリー:4】(+3)
【爽快感:4】(-1)
【世界観:2】(-1)
【スリリング感:5】(+2)
【協力度:5】(±0)
総評:
粗はまだ多々あるがまぎれもなき神ゲー。
一度でもMHシリーズをやっているなら一考の価値あり。
以上、最終難易度まで一通りクリアした感想と、そのレビューであった。
感銘を受けた、参考になったという方はぜひコメントや拍手を頂きたい。
これを見てXXをプレイするハンターが増えますように。
これを見てXXをプレイするハンターが増えますように。
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